創業融資の審査を通過するためのチェックポイント

創業融資の審査を通過するには?

「初めての融資で何をしたらいいかわからない」

「審査に受かるためのポイントは?」

事業を立ち上げる人の大半は、創業融資を受けるのは初めてだと思います。創業融資には厳しい審査があるため、適当で済ませられません。しかし初めてのことで一体何から手を付けたらいいかわからないという方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は創業融資の審査に通過するためにチェックしておくべきポイントを4つにまとめました。

創業融資の審査基準について

創業融資の審査基準は主に以下の通りです。

  • 資金の使い方
  • 自己資金の割合
  • 返済の見込み
  • 過去の事業経験
  • 面談

融資されたお金の使い道が不透明だと、ほとんどの場融資を受けるのは不可能です。また、使い道は事業に必要不可欠な設備や税金の支払いなど前向きなものにしましょう。

「新創業融資」では新規事業者の場合、融資希望額の10分の1以上の自己資金を持っていることが条件です。新創業融資でなくても創業融資の審査を通過している人の大半が、融資希望額の約3割の自己資金を持っているので、多めに用意しておくのが最善です。

返済の見込みに関して、日本政策金融公庫は一種の投資機関であるため、見込みが無いと判断されたらそれまでです。いくら起業の動機が素晴らしくても、やる気が誰よりあっても、これからやる事業がしっかり利益が出て返済が滞りなく行われるかが重要となります。

過去に事業経験があるかも信用の一つとして見られます。事業経験がない場合は会社員時代に事業の立ち上げ、経営に関する知識やスキルをどれだけ身につけたかをチェックされます。また、個人として月々の家賃や携帯代の支払いは滞りなく行われているかも重要なチェックポイントです。

審査を通過するためのチェックポイント

創業融資の審査をチェックするためには以下のポイントを満たしている必要性があります。

  • 自己資金の割合
  • 過去に同業種の経験はあるか
  • 滞りなく返済できるか
  • お金の使い方は明瞭か

これらのポイントを満たしていれば融資の確率は高いと言えます。

最初に自己資金の割合について。これは上記のように希望額の3割を用意しておきましょう。また、この際預金通帳をチェックされます。そのため一時的にかさ増しされたお金や不自然な流れのお金などに関しては、自己資金として認められないので注意が必要です。

次に過去に同業種の経験はあるかについてです。創業融資では、創業者の過去の経験がかなり重要視されます。そのためこれまでの職種と異なるジャンルで事業を始めようとすると不利になるため注意が必要です。

滞りなく返済できるかについてですが、事業にかかる経費や税金を引いた上で月の利益が返済額を超えているか、またその根拠を示せるかがポイントになります。第三者を説得させられる事業計画書を作り込み、余裕を持って月々の返済ができるよう設計しましょう。

最後にお金の使い方の明瞭さですが、ここでは根拠や証拠が残せるかがポイントです。事業に必要な設備や社員への給料などを証明できる経費の見積書は必ず用意しましょう。

また、融資が始まってからも申請通りに資金が使われているかのチェックがされるため、申請通りの用途で使いましょう。

創業融資の審査を通過するために必要なことは、その場ですぐ用意できるものだけではなく、事前に入念な準備が必要だということがお分かりいただけたかと思います。

融資を受けるために準備した事柄は、審査そのものだけでなく事業のこれからにとっても非常に役立つものばかり。とことん具体的に準備していきましょう。